令和４年度相模原赤十字病院病院指標

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞の患者数等
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	3	14	12	20	48	110	190	394	406	144

退院患者の平均年齢は全体構想で見ると80歳代が最も多く、次いで70歳代、60歳代となっています。
全体で1,341件の退院患者数です。そのうち70歳代以上の退院が944件で全体の約70％を占めています。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

■内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎手術なし処置2なし	75	22.05	21.11	8.00％	82.79
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症手術なし	51	16.45	13.61	1.96％	77.82
050130xx9900x0	心不全手術なし処置1なし処置2なし等転院以外	36	19.61	17.54	2.78％	86.94
060210xx99000x	ヘルニアの記載のない腸閉塞手術なし処置1なし処置2なし副傷病なし	22	13.91	9.00	13.64％	75.55
030250xx991xxx	睡眠時無呼吸手術なし終夜睡眠ポリグラフィー(1及び2以外)	17	2.18	2.03	0.00％	58.76

内科では誤嚥性肺炎の入院が最も多く、平均年齢８２歳と高齢なため、他疾患への罹患も多い状況です。
次いで２位：急性腎盂腎炎、３位：心不全、４位：腸閉塞も平均年齢７５歳以上と高齢となっています。
５位の睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時の無呼吸状態を検査するもので、検査当日の午後入院し、翌朝退院する流れとなっています。
内科の平均年齢は７６歳で、７０歳以上の割合は７７％と高齢者の入院が多い状況です。

■整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070230xx01xxxx	膝関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等	80	25.48	22.44	0.00％	74.40
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折人工関節置換術等	38	35.16	26.42	15.79％	79.61
160620xx01xxxx	肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む) 骨移植術等	23	34.22	13.19	0.00％	59.26
160760xx97xx0x	前腕の骨折手術あり副傷病なし	16	3.50	4.86	0.00％	65.44
07040xxx01xxxx	股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等	11	25.55	20.14	0.00％	73.45

最も多い症例は変形性膝関節症（人工関節置換術等）で、平均年齢は７４歳と高齢になっています。
次いで２位：股関節・大腿近位の骨折、３位：肘、膝の外傷、４位：前腕の骨折、５位：股関節骨頭壊死、股関節症となっています。
整形外科の平均年齢は７０歳で、７０歳以上の割合は６５％と高齢者の転倒等が起因となる入院が多い状況です。

■外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア 15歳以上鼠径ヘルニア手術等	40	4.10	4.59	0.00％	73.38
060035xx99x6xx	結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍手術なしアバスチン等	27	5.00	4.44	0.00％	65.96
090010xx010xxx	乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術乳房切除術等処置1なし	25	10.76	9.99	0.00％	65.76
060335xx02000x	胆嚢炎等胆嚢摘出術等処置1なし処置2なし副傷病なし	15	8.87	6.93	0.00％	67.47
060040xx99x8xx	直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍手術なしサイラムザ	11	4.18	4.17	0.00％	71.18

２位：結腸の悪性腫瘍、５位：直腸肛門の悪性腫瘍は化学療法で、当院では原則４日の入院で行っています。
効果に関する科学的な根拠や検証結果に基づき、QOL(人生の質や社会的に見た生活の質)に配慮し、疾患コントロールをしています。
その他の症例は、１位：ヘルニア、３位：乳癌、４位：胆嚢炎等
胆嚢摘出術等となっています。
外科の平均年齢は７０歳で、７０歳以上の割合は６０％と高齢者の入院が半数以上を占めている状況です。

■耳鼻咽喉科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
030400xx99xxxx	前庭機能障害手術なし	7	4.86	4.79	0.00％	67.43
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし	5	7.40	5.69	0.00％	31.40
030410xxxxxxxx	めまい(末梢前庭以外)	4	2.75	5.01	0.00％	62.75
030230xxxxxxxx	扁桃、アデノイドの慢性疾患	3	7.67	7.73	0.00％	26.67
030350xxxxxxxx	慢性副鼻腔炎	3	8.67	6.23	0.00％	56.67

耳鼻咽喉科は３歳～９７歳と幅広く、平均年齢は５５歳です。
ここの症例は一般病棟の症例になりますが、地域包括ケア病棟でもめまいや突発性難聴等２０症例ほど入院しています。

■泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術電解質溶液利用等処置2なし	10	7.70	6.85	0.00％	76.80
110200xx02xxxx	前立腺肥大症等経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの等	7	9.14	7.82	0.00％	77.86
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍手術なし前立腺針生検法	3	2.00	2.45	0.00％	72.67
11022xxx01xxxx	男性生殖器疾患鼠径ヘルニア手術等	2	4.00	3.73	0.00％	60.50
110310xx01xxxx	腎臓又は尿路の感染症経尿道的尿管ステント留置術	2	6.50	13.78	0.00％	76.00

泌尿器科の平均年齢は７５歳で、７０歳以上の割合は７６％です。
ここの症例は一般病棟の症例になりますが、地域包括ケア病棟でも１泊２日で行う前立腺生検が２６症例入院しています。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

	初発					再発	病期分類基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（※）	版数
胃癌	1	1	2	8	4	2	1	7
大腸癌	3	4	25	22	10	16	1	7
乳癌	14	13	2	3		4	1	7
肺癌			2	8			1	7
肝癌

※ 1：UICC
TNM分類，2：癌取扱い規約

UICC病期分類とは、国際対がん連合により定められた原発巣の進展度（T)、所属リンパ節への転移状況（N)、遠隔転移の有無（M)の要素により、
0期～Ⅳ期の5病期（ステージ）に分類するものです。ステージにより術後の化学療法を考慮します。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	4	7.00	55.25
中等症	26	11.65	78.23
重症	6	14.67	75.67
超重症	6	18.83	85.50
不明

成人市中肺炎とは、普段の生活で成人が罹患した肺炎のことです。
中等症が最も多く、平均年齢は78歳となっています。
効果に関する科学的な根拠や検証結果に基づき、高齢者に配慮した治療を行っております。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	14	23.79	74.71	20.00％
その他	1	7.00	81.00	0.00％

当院では内科にて対応しています。
発症から3日以内の脳梗塞の平均年齢が74歳と高齢になっています。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

■整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0821	人工関節置換術（膝）等	94	1.10	23.46	0.00％	74.16
K0461	骨折観血的手術（大腿）等	29	5.59	33.07	24.14％	81.17
K0462	骨折観血的手術（前腕）等	23	2.09	14.47	4.35％	67.91
K0811	人工骨頭挿入術（股）	18	6.06	32.39	16.67％	79.28
K069-3	関節鏡下半月板縫合術	18	1.94	30.67	0.00％	61.78

１位：人工関節置換術（膝）、４位：人工骨頭挿入術（股）は人工股関節を挿入し関節の痛みを軽減する手術で、高齢者のQOL(人生の質や社会的に見た生活の質)に必要な手術です。
２位：骨折観血的手術（大腿）は平均年齢８０歳と高齢による転倒等の骨折が占めています。
手術適用患者の平均年齢は７０歳で、７０歳以上の割合は６２％です。

■外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	33	1.00	2.06	0.00％	71.91
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	16	2.56	5.44	0.00％	68.38
K4765	乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術・胸筋切除を併施しない）	14	1.43	11.14	0.00％	63.93
K6335	鼠径ヘルニア手術	8	1.00	2.25	0.00％	79.13
K4764	乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴う））	8	1.00	6.25	0.00％	69.38

令和４年度から１位：腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）を始めました。
４位：鼠径ヘルニア手術　共に平均入院期間は４日、平均年齢は７０歳以上と高齢です。
手術適用患者の平均年齢は７０歳で、７０歳以上の割合は６０％です。

■内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K654	内視鏡的消化管止血術	16	0.25	15.69	6.25％	70.69
K686	内視鏡的胆道拡張術	5	3.40	7.80	20.00％	69.00
K6872	内視鏡的乳頭切開術（胆道砕石術を伴う）	4	3.50	12.75	0.00％	73.75
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	4	1.25	35.25	25.00％	82.25
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	4	1.00	5.75	0.00％	64.50

内科は内視鏡的手術が上位を占めています。
手術適用患者の平均年齢は７３歳で、７０歳以上の割合は７５％です。

■泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用）	10	1.70	5.00	0.00％	76.80
K841-21	経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術（ホルミウムレーザー等使用）	8	1.00	7.00	0.00％	78.13
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	2	0.00	5.50	0.00％	76.00
K821	尿道狭窄内視鏡手術	2	1.00	2.00	0.00％	77.50
K6113	抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他）	1	0.00	19.00	0.00％	83.00

１位：膀胱悪性腫瘍手術以外は１０症例未満ですが様々な手術を行っています。
手術適用患者の平均年齢は７６歳で、７０歳以上の割合は８５％です。

■耳鼻咽喉科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K340-5	内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術）	3	1.00	6.67	0.00％	56.67
K309	鼓膜（排液、換気）チューブ挿入術	2	1.00	2.00	0.00％	5.00
K3772	口蓋扁桃手術（摘出）	2	1.00	7.00	0.00％	38.50
K340-4	内視鏡下鼻・副鼻腔手術２型（副鼻腔単洞手術）	2	1.00	4.00	0.00％	73.00
K3932	喉頭腫瘍摘出術（直達鏡）	2	1.00	4.00	0.00％	61.50

上記が主な手術で、すべて１０症例未満となっています。
手術適用患者の年齢が３歳～５２歳と幅広く、平均年齢は３４歳です。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	1	0.07％
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	4	0.30％
180010	敗血症	同一	9	0.67％
180010	敗血症	異なる	2	0.15％
180035	その他の真菌感染症	同一	0	0
180035	その他の真菌感染症	異なる	1	0.07％
180040	手術・処置等の合併症	同一	2	0.15％
180040	手術・処置等の合併症	異なる	1	0.07％

医療資源を最も多く投入した病名と入院契機となった病名が「同一」は、上記4疾患の診療目的で入院し、その疾病の治療を行ったことを表します。
「異なる」は上記4疾病の診療目的で入院したが、併発若しくは別の疾病が発症したことにより、その治療が主となった場合を表します。
播種性血管内凝固症候群とは血管内に無数の血栓がばらまかれた、凝固の反応が非常に高ぶった状態の病気を指しています。
敗血症とは細菌、特に化膿菌が血管やリンパ管に入って起こる病気です。

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令和４年度 相模原赤十字病院 病院指標

令和４年度相模原赤十字病院病院指標